序盤は、苦労した。
躯体工事の時期、悪天候が続いた。 墨出しの作業は、天候に左右される。
雨のたびに段取りが狂い、思うように進まない日が続いた。予定していた作業を、翌日に、さらに翌々日にと送る。送った先では、また別の工程が重なる。スケジュール表の上では綺麗に見える線が、現場では絡まり合って、ほどくのに時間がかかった。
Fig. 01 / 墨出しは、天候に左右される繊細な作業
終盤は、違った。
外構工事に差し掛かると、天気が味方をしてくれた。設備業者さんとの連携もスムーズで、現場の空気が変わった。
朝の打ち合わせが短くて済む日が増えた。お互いの動きが読めるようになると、余計な確認がいらなくなる。黙っていても、相手がどこに配線を通したいか、どこに管を走らせたいかが、なんとなく分かる。終わってみれば、思いの外きれいに収まった現場だった。
同じ現場は二つとない。天気も、職人も、段取りも、毎回違う。だからこそ、他業種との連携が鍵になる。
— H.K / 電気工事 19年
この仕事をしていて、いつも思うこと。
同じ現場は二つとない。天気も、職人も、段取りも、毎回違う。だからこそ、他業種との連携が鍵になる。
もっとうまくコミュニケーションを取れるようになりたい——そう強く感じた現場だった。19年やってきて、今さら、と思うかもしれない。でも、現場の数だけ学ぶことがある。それが、この仕事の面白さでもある。