会社で、いちばん大きな現場。
これまでで一番大きい電気工事の現場だった。
規模が大きいということは、関わる人も、書類も、決めることも、全部多くなるということ。職人としての腕だけじゃ回らない。管理する側に立つと、見える景色が変わる。
書類の作成も、建築・設備担当との打ち合わせも、はじめての連続だった。一つひとつ調べて、聞いて、確認して進めた。
Fig. 01 / 絶縁抵抗測定——一つひとつの回路を確認する
建築と設備、話を合わせる。
電気工事だけで完結する現場はない。建築工事、設備工事、それぞれの担当者と工程を合わせ、納まりを擦り合わせる。
「ここに配線を通したい」「それだとダクトとぶつかる」——そういうやりとりを何度も繰り返しながら、現場が前に進む。職人として動いていたときには見えなかった、別の難しさがそこにあった。
覚えることも多く大変でしたが、現場管理の重要性や責任感を学ぶことができ、とても良い経験になりました。
— O.K / 電気工事 9年
Fig. 02 / 完成したスイッチパネル——細部の納まり
責任の重みを、知った。
現場を管理するというのは、最終的な責任を背負うということだ。判断が遅れれば工程が止まる。確認が甘ければトラブルになる。
覚えることは多かった。でも、その分だけ得たものも大きかった。次の大きな現場が来たとき、この経験が確実に活きる。9年やってきて、また一段、階段を上った気がする。